検査で原因がわかれば、(対処できる内容なら) それに対して、できることをします。(原因は必ずしも1つだけではないかもしれません)
「機能性不妊」なら
1 タイミング法
2 (弱い)排卵誘発
3 人工授精
4 生殖補助医療(体外受精・顕微授精)
ということになっています。
1 タイミング法
精子は通常3〜5日は授精力があるとされていますので、必ずしも排卵ぴったりに性交するっていうことではありません。
3〜4日に1回ほど性交があれば、それ以上セックスしても妊娠率は変わらないとされています。
生理中のセックスはお勧めできないのですが、生理が終わったら、「 生理終わったよ」と(旦那さんに)言って、あとは、お時間があってゆったりと盛り上がれるときにしてください。
「医者の指定した日」にセックスをして、妊娠することももちろんあるでしょうが、旦那様の調子が悪くなることがしばしばあります。 ご注意ください
2 (弱い)排卵誘発
まったく順調に生理、排卵がある方には強くお勧めするというものではありませんが、いつ排卵するか。。。という方は試してみましょう。 (なかなか排卵しない方には排卵するまで徐々に強くしていきます)
3 人工授精
奥様の排卵1〜2日前に旦那様の精子を(洗浄して濃縮して) 子宮に入れます。
1周期に1回 健康保険が効きます。 人工授精する周期に避妊する必要はありません。
目安は5〜6回までとされています。 (それで妊娠しないときには次へ進みます)
4 生殖補助医療(体外受精・顕微授精)
「体外で授精」させるためには 卵子も体の外になければなりません。 (「人工」授精と名前が似ていますが) 卵子を体の外に取り出す必要があります。 しかし。。。
精子と卵子を確実に出合わせる
卵子が複数個あれば出会いの数が増える
精子と卵子が出会ってから何日か成長の様子を見ることができる
いまのところ、試験管内で子供まで大きくすることはできません。
精子と卵子が出会ってから5〜6日目までみて、子供になりそうな胚を凍結して、翌月以降に戻します。 (凍結せずに戻すこともできますが、他のよくないこともついてきます ↓)
妊娠の確率を上げるために 排卵誘発をします。
(ある程度卵子の数が取れたほうが妊娠率が上がります。)
(8個取れても、戻すのは1つだけにすることができるので、双子の可能性が増えるわけではありません)
□取れる卵子が多いとそれに伴い女性ホルモンも高くなり、あまり高いとそのせいで妊娠率が下がると考えられています。
□取れる卵子が多いと卵巣が大きくなって(その周期に妊娠しなければ元に戻りますが) 苦しい、痛い。
そして、(その周期に)妊娠すると、卵巣を刺激するホルモンがお子さんから分泌されるのでますます苦しさが増します。
でも、このホルモンを止めるわけにはいきません(お子さんの成長のために出るわけですから)
胚の凍結保存技術が上がるまでは、新鮮胚移植しかなかったので、このOHSS(卵巣過剰刺激症候群)はたいへんでした。
取れる卵子が2〜3個までなら、新鮮胚移植でも特に悪いことは起きません。