避妊について 避妊法はいろいろとあります。 なぜか?というと、決定版がないからです。 行いやすさ、確実性などがそれぞれ違います。 確実な避妊という点からはパイプカット、卵管結紮 但し、これは一度しばってしまうと2度と元に戻せないかもしれません。 (パイプカットに比べ、卵管結紮はかなりお金がかかります。) 望まない病気(性感染症)を防ぐという点からはコンドーム 説明書を良く読んで正しくお使いください。 おなじみの男性用の他に最近では女性用コンドームなるものも売られています。 避妊用リング(IUD)は、出産の経験のある方にオススメです。 子宮の中に小さなプラスチックの器具を入れるのですが、入れてしまえばいざというときにあわてる必要はありません。(時々ちゃんと入っているか検診に来ていただきます)  必要なくなったら(次の妊娠がしたくなったら)抜いてしまえば、次の周期から妊娠が可能です。4万円ぐらい 異物が子宮の中にはいるわけで、子宮内にばい菌が入り込めば、その巣になってしまう可能性がありますが、普通の方にとって大きな危険はありません。 経口避妊ピルは毎日ホルモンの入った錠剤を飲んでいただく方法。 のんではいけない人もいますが、たいがいの方には問題ありません。(このページの下のほうをご覧ください) あ、そうそう、「前兆のある偏頭痛」を持っているために処方できないことがよくあります。 吐くほどの偏頭痛が起きる直前に、視野がぼやけるとか、目の前に光の点がみえるとか、イナズマが走る、そういった方は副作用が強く出る可能性があり、だしてはいけないことになっています。 もちろん、きちんと毎日飲めない方にはオススメできません。 ご希望の方はおいでください。(平成22年7月に使用上の注意の改訂がありまして、ピル処方前に「骨盤内臓器の検査および診察」が必要になりました。内診をいたします。ご承知おきください。(せっかくですから同時に子宮がん検診をすることをお勧めします) 試してみて、自分にはあわないと思ったらやめればよいのです。(1ヶ月2500円ぐらいです) またピルには以下の様な効用も報告されています。  生理不順の改善  生理痛の軽減  (生理の出血が少なくなる為)鉄欠乏性貧血の予防改善  中間痛(排卵時の腹痛)の防止 月経前症候群の改善  卵巣癌・子宮体癌・卵巣嚢腫の危険の減少  子宮内膜症の予防改善  良性乳腺腫の危険が減る  骨盤内感染症(不妊症の原因となる)の危険の減少  多毛症の改善  ニキビ・脂漏症の改善  骨粗鬆症の予防



☆禁忌

(以下に該当する人はピル、ピルみたいな薬を服用してはいけない) 2.1 本剤の成分に対し過敏性素因のある患者
2.2 エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)、子宮頸癌及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある。][8.9 参照],[8.10 参照],[8.11 参照],[8.13 参照]
2.3 診断の確定していない異常性器出血のある患者[性器癌の疑いがある。出血が性器癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある。][8.9 参照],[8.11 参照],[8.13 参照]
2.4 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者[血液凝固能が亢進され、これらの症状が増悪することがある。][11.1.1 参照] 2.5 35歳以上で1日15本以上の喫煙者[心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。][8.7 参照],[9.1.2 参照],[9.1.5 参照],[11.1.1 参照]
2.6 前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛の患者[前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある。][11.1.1 参照]
2.7 肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。][9.1.9 参照],[11.1.1 参照]
2.8 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。][11.1.1 参照]
2.9 血栓性素因のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。][11.1.1 参照]
2.10 抗リン脂質抗体症候群の患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。][11.1.1 参照]
2.11 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内及び長期間安静状態の患者[血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある。][8.6 参照],[11.1.1 参照]
2.12 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
2.13 肝腫瘍のある患者[症状が増悪することがある。]
2.14 脂質代謝異常のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、脂質代謝に影響を及ぼす可能性があるため、症状が増悪することがある。][11.1.1 参照]
2.15 高血圧のある患者(軽度の高血圧の患者を除く)[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、症状が増悪することがある。][9.1.10 参照],[11.1.1 参照] 2.16 耳硬化症の患者[症状が増悪することがある。]
2.17 妊娠中に黄疸、持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者[症状が再発するおそれがある。]
2.18 妊婦又は妊娠している可能性のある患者[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.5.1 参照]
2.19 授乳婦[9.6 参照]
2.20 骨成長が終了していない可能性がある患者[骨端の早期閉鎖を来すおそれがある。]

詳しくは
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2482009F1066_1_05/?view=frame&style=XML&lang=ja
をご覧ください。