月経前症候群 、月経前不快気分障害
生理が来ると(少しは)楽に。。。(なりますか?)
生理の前、(生理周期の後半)におきるので、 黄体ホルモン(の減少) (黄体ホルモンは排卵後に卵巣から分泌されて、その分泌がなくなる/減ることで生理になる) が影響していると考えられてきました。(年齢を重ねるにつれて、黄体ホルモンの分泌が少なくなって、 より早く減少するようになるので、 30代後半から PMS、PMDDが起きる人が多くなってくると考えられています)
最近では 黄体ホルモンそれ自体でなく、 「アロプレグナノロン」 という、黄体ホルモンの代謝産物(体の中で変化したもの) (の量)が関係するのではないかと 考えられています。
排卵が関係するならば 対処法としては、
(月経前症候群は 現在のところ健康保険の対象ではありませんが、)
A. 排卵を起こさない (排卵しなければ、黄体ホルモンが出ません。 出ないんですから「減る」ってこともないわけです。)
そのためには
1 ピルみたいな薬 (卵胞ホルモンと黄体ホルモンが入っています。)
2 (そこまで強くないけど、) 排卵をなるべく起こさない薬 (黄体ホルモンのみの薬。 ちゃんとした生理は来ませんが、少量の性器出血が続くことがあります。)
3 (脳下垂体というところから分泌されている)卵巣を刺激するホルモンを抑える薬(卵巣が刺激されないので、排卵しません。 女性ホルモン全般が減るので 更年期のような症状が出ることがあります。 〜症状を和らげる薬もありますし、それでダメなら、「合わなかった」と考えて、薬をやめることもできます。 使っている間は排卵/生理を抑えることができます。。が、連続6ヶ月まで)
B. 排卵後の黄体ホルモンがしっかりと分泌される様にサポートする
4 排卵後5日ぐらいで黄体を刺激する注射(hCG)をする。
5 生理が始まって5日目ぐらいから排卵誘発剤のクロミッドを服用してみる。
C. アロプレグナノロンを直接補充する。
まだ国内では認可された薬がありません
D. アロプレグナノロンを上昇させる 薬、「SSRI」
SSRIは 「うつ病の薬」として 知られていますが、 アロプレグナノロンを上昇させる力があり、 婦人科診療ガイドラインでも (上記の)ピルみたいな薬 とならんで、推奨されています。
排卵の頃から生理が来る時まで使ったり、それでだめなら連続して服用したりします。
E. 漢方
いくつか候補があります。