黄体ホルモン(プロゲステロン、プロジェステロン)は排卵後の卵巣から分泌されるホルモンで、妊娠をするのに欠かせません。


体外受精の排卵誘発周期では採卵の際に(黄体に変化する予定の)卵胞を吸引しますので、黄体ホルモンを補充します。

また、凍結胚解凍移植(ホルモン補充)周期では排卵を起こさないので自然な黄体ホルモンが分泌されません。外から入れる(補充する)必要があります。


黄体ホルモンの補充方法として、

1.飲み薬 

2.注射 

3.膣坐薬

があります。


1.の飲み薬ですが、全く自然な黄体ホルモンは飲んでも効かないため、合成ホルモンが用いられます。

2.の注射ですが、hCG(ゴナトロピン)の注射は排卵があったときには有効ですが、排卵のない周期ではうまくいかないため黄体ホルモンそのものを注射します。(毎日!)

3.の膣坐薬なんですが、今までは国内で良い薬が販売されていなかったため、輸入していました。。。。が、今春に相次いで3種類の膣坐薬が国内販売が認可されました。


それはいいことなのですが、値段が 高くなってしまいました。(全く同じお薬もお値段が倍以上になってしまって。。)

国内に使用可能な薬が売られていると、輸入が認められなくなるため、今までの薬は輸入できなくなってしまいました。


その3種類の膣坐薬ですが。。。


いかにも坐薬の形をした ルテウム膣坐薬(400mg)(推奨12コで、1日約840)

(今までうちで輸入していた)バゲスタンと同じようなソフトカプセルの ウトロゲスタン(200mg)(推奨13コなので1日約840 )

アプリケータ付の錠剤 ルティナス(100mg)(推奨13コなので1日約930)


いずれも自然な黄体ホルモンなので、きき具合(血中濃度)を調べることができますし、途中で他のものに変えることもできます。


うちでは飲み薬の合成黄体ホルモン、ルトラール4/日と組み合わせて、ルテウム膣坐薬は11つ、ウトロゲスタン、ルティナスなら12つで使ってみようと考えています。


値段、使い方が大変ではないか、使った後の使用感はどうかなどで、一押しを決めていきたいと思います。

それまではどれでもご希望のものを選べる様にしておきます。


途中で変えても大丈夫です。

ご相談ください。